【ここに注目】水球

水球は男子が1900年のパリ大会から、女子は2000年のシドニー大会からオリンピックに採用されました。本場のヨーロッパで盛んに行われプロリーグは高い人気を誇っています。

水中の格闘技

ゴールキーパーを含めて1チームは7人で、プールの中につくられた縦30メートル、横20メートルのコートで、ゴールにボールを入れ合って得点を競います。
ボールを持っている選手にタックルしてもファウルにならないなど、激しい接触プレーが特徴で「水中の格闘技」とも呼ばれています。

日本代表の顔ぶれ

【男子】
棚村克行/足立聖弥/コップ晴紀イラリオ/志賀光明/吉田拓馬/高田充/荒井陸/稲場悠介/大川慶悟/荒木健太/鈴木透生/志水祐介
【女子】
小出未来/新澤由貴/稲場朱里/有馬優美/山本実乃里/橋田舞子/河口華子/岩野夏帆/浦映月/工藤恭子/徳用万里奈/三浦里佳子

男子 “超攻撃型”

日本の男子は前回、リオデジャネイロ大会で32年ぶりにオリンピック出場を果たすなど、一歩一歩世界との差を縮めつつあります。
世界と戦うために男子の大本洋嗣監督が編み出したのが超攻撃型な戦術、「パスラインディフェンス」です。
カギは守備に対する考え方を変えることにありました。水球はマンツーマンディフェンスが基本ですが、「パスラインディフェンス」では、ポジションを攻めてくる相手選手よりも相手陣地寄りに取るのがポイントです。
相手選手をフリーにしてしまうリスクはありますが、パスコースをふさぎカットすることに成功すれば、一気にチャンスとなります。
体格ではどうしても劣ってしまう外国選手と競り合うのではなく、日本選手ならでのスピードを生かして対抗するのが狙いです。
この超攻撃的な戦術がオリンピックの戦いでどう生かされるのか注目です。

女子 東京大会をターニングポイントに

日本女子は東京大会がオリンピック初出場になります。男子と比べてオリンピックでの歴史は浅く、国内の競技人口もまだ少ないのが現状です。
現役時代に海外でプレーし、男子代表の指導経験もある本宮万記弘監督のもと、海外選手との体格の差を運動量でカバーしようと、持久力の向上を目指して厳しい泳ぎ込みを重ねるなど強化を続けてきました。
おととしの世界選手権では、1次リーグ3試合を戦い1勝もできませんでしたが、リオデジャネイロ大会で銀メダルのイタリアを含め、すべて2点差と接戦に持ち込み、取り組みが少しずつ実りはじめています。
自国開催のオリンピックを「日本の水球女子がどう変わるかという大きなターニングポイントになる」と話す本宮監督。
国内での競技普及につなげるためにも結果を残すことが求められます。