新型コロナの死者数 世界全体で400万人超に 南東アジアで急増

新型コロナウイルスで亡くなった人が世界全体で400万人を超えました。特にインドやインドネシアなどで多くの人が亡くなっていて、WHO=世界保健機関は、ワクチンの公平な配分などを訴えました。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、新型コロナウイルスによる死者数は、日本時間の8日午後3時の時点で、世界全体で400万929人と、400万人を超えました。

死者が最も多いのは、
▽アメリカで60万6218人
次いで、
▽ブラジルが52万8540人
▽インドが40万4211人
▽メキシコが23万3958人となっています。

世界全体の死者数は100万人を超えるまでは250日だったのに対し、そこから200万人を超えるまでは108日、300万人を超えるまでは93日、400万人を超えるまでは82日と、間隔が短くなっています。

特にインドやインドネシアなどで多くの人が亡くなっていて、WHOが発表している統計で、両国を含む「南東アジア」の死者数は、ことし4月中旬に23万7832人と、世界全体のおよそ8%だったのが、今月はじめには49万5939人と、12%に増えています。

テドロス事務局長は7日の会見で「変異ウイルスやワクチンの格差によって、多くの国で感染者や入院する人が急増している。アフリカやアジア、中南米では酸素の供給や治療が追いつかず、多くの死をもたらしている」として、ワクチンの公平な配分を訴えるとともに、ワクチンが普及しつつある国も、感染対策の緩和には慎重であるべきだと警鐘を鳴らしました。