創業158年の造り酒屋も浸水“廃棄せざるを得ない“ 広島 竹原

記録的な大雨が降った広島県竹原市の本町では、店舗や住宅などの浸水被害が相次ぎ、住民などが泥をかき出すなどの対応に追われていました。

このうち、創業158年の造り酒屋「藤井酒造」では、店舗の最も奥に日本酒を醸造する酒蔵があり、酒蔵の床上からおよそ1メートルの高さまで水につかりました。

従業員によりますと、竹原市の全域に避難指示が出された8日午前7時ごろには、道路から水が店に入り始め、およそ2時間後には床上まで水につかったということです。

店の入り口から酒蔵にかけて地面が低くなっているため、午後3時時点で酒蔵にたまった水がひかず、従業員たちは茶色い水に浮かんでいた酒の瓶を片づける作業に追われました。

中には瓶詰を終えて出荷前に保管していた商品もありますが、従業員によりますと、瓶全体が水につかったものは泥の汚れや臭いを取り除くことが難しいため、廃棄せざるをえないということです。
「藤井酒造」の製品部の藤井達夫部長は「3年前の西日本豪雨とほぼ同じ高さまで水につかりました。新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいる消費量に合わせて仕込みの量を減らしていた中だったのでよけいにショックです」と話していました。