東京都 新型コロナ 2人死亡 896人感染確認 19日連続前週上回る

東京都内では、8日新たに896人の感染が確認されました。1週間前の木曜日より223人増えているほか、20代から40代が全体の70%近くを占めています。

東京都は、8日都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて896人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の木曜日より223人増え、19日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

8日までの7日間平均は663.6人で、前の週の126.9%となりました。

896人の年代別は、
▽10歳未満が34人、
▽10代が63人、
▽20代が259人、
▽30代が193人、
▽40代が161人、
▽50代が113人、
▽60代が40人、
▽70代が23人、
▽80代が10人です。

20代から40代は613人で、全体の70%近くを占めています。

都の担当者は「政府が来週12日から4回目の緊急事態宣言を出すことを決めたが、変異ウイルスの影響などで急激な感染拡大が危惧される」と強い危機感を示しています。

感染経路が分かっている368人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く194人で、
次いで、
▽「職場内」が87人、
▽「会食」が23人、
▽「施設内」が12人などとなっています。

このうち「職場内」では、同じ会社の社員寮などで暮らす合わせて17人が感染したクラスターが確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは17万9252人になりました。

また、都が参考として発表した7日の検査件数は8021件で、7日までの3日間の平均は9814件でした。

8日時点で入院している人は7日より109人増えて1782人で「現在確保している病床に占める割合」は30.3%です。

一方、都の基準で集計した8日時点の重症の患者は、7日より2人減って60人で、重症患者用の病床の15.3%を使用しています。

都の担当者は「若い世代や中年の重症者数が増えている。人流の抑制や感染防止の徹底への協力を改めて求めていきたい」としています。

また、都は、感染が確認された60代と70代の男性が死亡したことを明らかにしました。

いずれも家庭内で感染したとみられ、入院中に亡くなったということです。

これで都内で感染して死亡した人は2246人になりました。

インドで確認の「L452R」変異ウイルス 最多98人の感染確認

東京都は、8日都内で1日の発表ではこれまでで最多となる98人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

98人の年代別は、
▽10歳未満が3人、
▽10代が5人、
▽20代が33人、
▽30代が24人、
▽40代が10人、
▽50代が19人、
▽60代が2人、
▽70代が2人です。

これで都内でこのウイルスの感染が確認されたのは760人になりました。

98人のうち、感染経路が分かっているのは28人で、内訳は、家庭内が17人、職場内が3人などとなっています。

都の担当者は「感染力が強いとされる『L452R』の変異があるウイルスの感染者数が過去最多となり、この2、3週間で急激に増えている。今後、さらに増える可能性があり、推移を注意深く見ていく必要がある」としています。