ハイチ 大統領暗殺 銃撃戦で容疑者4人死亡2人拘束

カリブ海の島国ハイチで、モイーズ大統領が何者かに銃で撃たれ殺害された事件で、ハイチの当局は複数の容疑者を拘束したことを明らかにしました。

ハイチでは現地時間の7日未明、首都ポルトープランスのモイーズ大統領の自宅に何者かが押し入り、大統領が銃で撃たれ殺害されました。

政府は7日夜、記者会見を開き、この中で警察当局は、押し入った犯行グループと警察官の間で銃撃戦となり、容疑者4人が死亡したほか、2人を拘束したと明らかにしました。

また、事件でけがをした大統領夫人はアメリカに搬送され手当てを受けていますが、命に別状はないということです。

容疑者の詳しい情報や動機などについては明らかにされていませんが、ジョゼフ暫定首相が7日に発表した声明では、犯行グループのうち数人は現地の公用語ではない英語やスペイン語を話していたとしています。

最貧国の1つであるハイチは2010年の大地震や、ハリケーンの被害などによる貧困や治安の悪化が大きな問題となり、最近ではモイーズ大統領と野党の対立で社会の混乱が深まっていました。

会見で、ジョゼフ暫定首相は「状況は制御されている」と述べ、事態の沈静化をアピールしましたが、今回の事件を受けて隣国のドミニカ共和国はハイチとの国境を封鎖するなど、さらなる混乱も懸念されています。

茂木外相「強く非難」

茂木外務大臣は談話を発表し「モイーズ大統領が殺害されたことを強く非難し、遺族とハイチ国民に対し、深い哀悼の意を表明する。本件に関する事実関係が一刻も早く解明されるとともに、市民の平穏を脅かす暴力行為が停止され、ハイチの安定が取り戻されることを希望する」としています。