IOC バッハ会長が来日 今夜の5者会談はオンラインで出席へ

東京オリンピックに向けIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長が8日午後来日しました。11日まで都内のホテルで待機することになっていて、8日夜開かれる見通しの組織委員会や政府などとの5者による会談にはオンラインで出席する予定です。

東京オリンピックの開幕まで9日で2週間となるのを前にIOCのバッハ会長は8日午後、羽田空港に到着しました。

バッハ会長は、これまでにワクチンを接種したほか来日に向けてIOCの本部があるスイスで自主的な隔離を続け新型コロナの定期的な検査を受けてきました。

8日は、空港で検査を受けたあと都内のホテルに入り、新型コロナウイルスの感染対策を盛り込んだ大会の行動指針「プレーブック」にのっとって11日まで外部との接触はせずホテルの部屋で待機することになります。

8日夜開かれる見通しの大会の観客について話し合う組織委員会や政府などとの5者による会談にはオンラインで出席する予定です。

そして12日からは組織委員会幹部との会議などに臨むことになっていて、大会に向けた準備は最終段階に入ります。

また今月16日には広島を訪問する方向で調整が続けられています。

バッハ会長は先月、選手や大会関係者に向けて「世界の目はわれわれに向けられている」として「プレーブック」に基づいた行動を徹底するよう求めました。

政府は、今月12日から東京に4回目の緊急事態宣言を出す方針でオリンピック期間中の感染拡大に対する不安の声があがる中、実効性のある感染対策を行うことができるか、バッハ会長のリーダーシップが問われることになります。