都心オフィスの空室率 16か月連続上昇 テレワーク拡大が要因か

6月の東京都心のオフィスの空室率は6%余りとなり、16か月連続で上昇しました。新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにテレワークが広がり、オフィスを集約する企業が増えていることが要因とみられます。

オフィス仲介大手の「三鬼商事」は、毎月、1フロアの面積が100坪以上あるオフィスビルの空室率や賃料などを調査しています。

それによりますと、千代田区や港区など東京都心の5つの区にあるオフィスビルの6月の空室率は、平均で6.19%で前の月より0.29ポイント上昇しました。

空室率が上昇するのは16か月連続で、6%台となるのは6年10か月ぶりです。

また、1年以内に、しゅんこうした新築ビルでも空室率の上昇が続いていて、6月は9.85%の高い水準となりました。

調査した会社は、要因として新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけにテレワークが広がり、オフィスを集約する企業が増えていることなどを挙げています。

区ごとの空室率の平均は、
▽港区が8.05%
▽渋谷区が6.68%
▽中央区が5.41%
▽千代田区が4.51%で、
いずれも前の月より上昇した一方、
▽新宿区は6.32%で、いくぶん低下しました。