中小企業向けのワクチン集団接種 東京商工会議所で始まる

コロナ禍で厳しい経営が続く中小企業を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が、8日から東京 千代田区の東京商工会議所で始まりました。

この集団接種は、東京商工会議所が東京都の医師会などの協力を受けて行っていて、従業員が50人未満で、コロナ禍で厳しい経営が続く飲食や宿泊、観光業などのおよそ5000社の経営者や従業員は優先的に接種を受けられるようになっています。

初日の8日は、およそ300人がワクチンの接種を受ける予定で、会場では医師の問診を受けた人たちが看護師などから接種を受けていました。

接種を受けた飲食店の50代の経営者は「自治体の予約よりも早く確実なのでこちらに来た。ワクチンを打つことができてほっとしている。東京都に緊急事態宣言が出されるのはしかたがないが、精神的にモチベーションを維持することが大変だ」と話していました。

東京商工会議所の三村会頭は、記者会見で「中小企業にとってはワクチンが希望の星だ。接種を推進することで、感染拡大防止と経済活動の両立を達成したい」と述べました。

この集団接種はことし9月末まで毎日行われるということです。