埼玉県 新たに50人からインド型変異ウイルス検出

埼玉県は、新たに50人からインドで報告されている「L452R」の変異が検出されたと発表しました。

県によりますと、新たに「L452R」の変異が検出されたのは、10歳未満から80代までの男女合わせて50人です。

50人は、いずれも海外への渡航歴や不特定多数との接触はないということです。

埼玉県内で「L452R」の変異が検出されたのは、これで93人となりました。

学習塾でクラスター

また、さいたま市は、市内の学習塾で7日までに生徒と職員合わせて10人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表し、感染者の集団=クラスターが発生したとして、感染経路などを調べています。

さいたま市によりますと、大学受験を目指す生徒が通う市内の学習塾で、6月30日までに生徒と職員の合わせて4人が相次いで感染していたことが分かり、市が検査を進めたところ、7日までに合わせて10人に上るということです。

この学習塾では、教室での講義やブースでの個別指導が行われ、いずれもマスクの着用や消毒は徹底されていましたが、生徒と職員は長時間、同じ空間にいたということで、市は換気が不十分だった可能性があるとみて、感染経路などを調べています。

また、埼玉県内では7日に、新たに157人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたと発表されました。

内訳は県の発表が91人、さいたま市が35人、川口市が19人、越谷市が9人、川越市が3人となっています。

このうち、さいたま市が発表した35人の中には、クラスターが起きた学習塾の2人が含まれるということです。
また、川口市によりますと、クラスターが発生している「東京セキスイハイム川口・鳩ヶ谷展示場」で、新たに女性客1人の感染が確認され、合わせて9人となりました。

これで、県内で感染が発表されたのは、累計で4万7311人となりました。

一方、県と川口市は、新型コロナウイルスに感染した70代の女性と40代の男性の2人が死亡したと発表しました。

このうち、川口市が発表した40代の男性は、6月29日に感染が確認され、ホテルで療養していましたが、7月3日に毎朝行われている検温の呼びかけに応答がなく、その後、室内で心肺停止の状態で発見されたということです。

県や市によりますと、男性に基礎疾患はなく、亡くなる前日の看護師による健康観察でも異常はなかったということですが、死因を調べたところ肺炎が確認されたということです。

これで、県内で感染が確認され死亡したのは834人となりました。