清水寺 書庫から新たに194の古文書見つかる 天皇の命令文書も

京都の世界遺産、清水寺の塔頭(たっちゅう)の書庫から、新たに194の古文書が見つかりました。中には戦国時代から江戸時代にかけての、11人の天皇の命令を記した文書も含まれ、専門家は寺と当時の天皇との関係を示す貴重な発見だとしています。

清水寺によりますと、去年6月から清水寺の塔頭、成就院の書庫を整理したところ、新たに194点の古文書が見つかりました。

この中には、戦国時代から江戸時代にかけての11人の天皇の命令を記した「綸旨(りんじ)」の原本15点が含まれていました。

このうち文明14年、西暦1482年に後土御門天皇が僧侶、願阿弥に宛てた綸旨には、応仁の乱で焼失した寺の復興を支援する内容が記されています。

寺によりますと綸旨が宛名の書かれた包みなどとともに発見されるのは非常に珍しく、寺と当時の天皇との関係を示す貴重な発見だとしています。
調査にあたった奈良大学の元教授で日本の中世史が専門の下坂守さんは「3枚の紙を使って記される『綸旨』がほとんど元の姿で残っており、変遷を知るうえで貴重だ」と話しています。