“特撮の神様” 円谷英二監督が撮影 「かぐや姫」フィルム発見

ウルトラマンやゴジラで知られ「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二監督が、昭和10年にカメラマンとして撮影した映画「かぐや姫」のフィルムが、イギリスで見つかりました。
長年、所在が分からなくなっていた作品で、専門家は「特撮で知られる円谷英二のルーツをうかがい知るうえで欠かせないフィルムだ」としています。

今回、発見されたのは、円谷英二監督が昭和10年にカメラマンとして撮影した映画「かぐや姫」のフィルムで、75分の作品を、イギリスへの輸出向けに再編集した33分の短縮版です。

光り輝く竹からかぐや姫があらわれる様子を、フィルムを重ね合わせて映し出す「多重合成」という手法で幻想的に表現したシーンや、ミニチュアの船が嵐に襲われる迫力あるシーンなど、当時の先端的な特殊撮影技術を駆使して製作されています。

公開以降、フィルムの所在が分からなくなっていましたが、当時、現地の日本人などに向けて輸出したイギリスで短縮版が保存されているのが見つかり、国立映画アーカイブが交渉の末、複製を手に入れたということです。

このフィルムは、ことし9月4日と5日に国立映画アーカイブで上映されることになっています。
国立映画アーカイブの大傍正規主任研究員は「若き日の円谷英二が、当時の先端的な技術を貪欲に取り入れている。創作のルーツを知るうえで欠かせないフィルムだ」と話していました。