熱海 土石流 安否不明者の住宅流された場所に絞り込み捜索続く

7月3日に静岡県熱海市で起きた土石流は、発生から5日目となり、現地では安否がわからない人の家が流された場所などに絞り込んで捜索活動が続けられています。
亡くなった人は7人となり、県や市は安否のわからない27人の氏名を公表していますが、ほかにも行方がわからない人がいるという情報が寄せられていて確認作業が進められています。

7月3日に熱海市の伊豆山地区で起きた土石流では120棟余りの住宅が被害を受け、合わせて7人の死亡が確認されました。

7日で発生から5日目となり、現地では警察や消防、自衛隊などが安否がわからない人の家が流された場所などに絞り込んで早朝から捜索や救助活動を続けています。

一方、熱海市の斉藤栄市長は、午前中の記者会見で、捜索や救助活動とともに、今後、ライフラインの復旧や、被災者の住宅など、生活再建に重点的に取り組んでいく考えを示し「膨大な作業があり、現状の職員ではまかないきれないので、ほかの自治体にも応援を要請しながら体制を整えていきたい」と述べました。

今回の土石流では依然として、安否不明の人がどれくらいいるのかはっきりしていません。

県や市は住民台帳をもとにした調査などで安否のわからない27人の氏名を公表していますが、ほかにも警察に通報があって安否がわからないという人が6人いるということで、確認作業が進められています。

県では安否のわかっていない人について心当たりのある人は
熱海市役所災害対策本部0557-86-6443に
また警察では
熱海警察署、0557-85-0110に連絡してほしいと呼びかけていて、
情報の収集と安否の確認を急ぎたいとしています。

12日にかけ 日本海側から雨雲が入ってくる可能性も

気象庁は7日午前、土石流が発生した静岡県熱海市を含む伊豆地方の今後の気象の見通しについて説明しました。

気象庁によりますと、7日は、曇りまたは雨で雷を伴うところがあり、日中の最高気温は30度と予想され、暑くなると見込まれています。

8日は、昼前から夕方にかけて、ところによって雷を伴って雨が降る見込みで
▽8日昼までの24時間に降る雨の量は30ミリ
▽9日昼までの24時間に降る雨の量は50ミリ
と予想されています。

気象庁は「今月12日にかけて、曇りや雨の天気が続き、日によっては日本海側で強い雨を降らせた雨雲の残りが入ってくる可能性がある。最新の気象情報に注意してほしい」としています。

熱海市 6か所で給水

熱海市では、伊豆山地区で断水していることを受け、簡易水槽や給水タンクを設置し、日中、給水を行っています。

7日の給水活動はこのあと午後5時まで、市内6か所で給水を行います。

給水を行うのは、

▼岸谷会館。
▼伊豆山地区防災コミュニティセンター。
▼中銀ライフケア第2伊豆山18号館。
▼仲道公民館。
▼七尾第5配水池下住宅。
▼熱海アビタシオンです。

熱海市は、給水を受ける際は、容器を持参するよう呼びかけています。

最新の情報は、熱海市の公式ウェブサイトと公式ツイッターにも掲載しています。

温泉施設を住民に無料開放

土石流の影響で熱海市伊豆山地区の一部で断水が続いていることを受けて、市は7日から市内の温泉施設を地区の住民に無料で開放しています。

熱海市伊豆山地区では土石流の影響でおよそ1100戸で断水が続いていて、復旧の見通しは立っていません。

こうした中、熱海市は市が所有する温泉施設「マリンスパあたみ」を7日から断水が続く地区の住民に無料で開放しています。

午前中は地区の住民の姿はほとんどありませんでしたが、ロビーの一角には寄せ書きのコーナーが設けられ、施設の利用者が「1日も早く大好きな熱海が戻ってきますように」とか「困難な時こそみんなで団結して乗り越えましょう」といったメッセージを次々に書き込んでいました。

「マリンスパあたみ」のスタッフ、滝口修さんは「被災した方々は大変な思いをされたので、温泉につかって少しでもリラックスしていただければと思います」と話していました。

施設では復旧の状況を見ながら当面、無料開放を続けることにしています。