韓国 感染再拡大 1月以来初の1日1000人超 規制強化の可能性も

韓国では新型コロナウイルスの感染が再び拡大していて、一日の感染者は、ことし1月以来初めて1000人を超えました。インドで確認された変異ウイルスが広がりを見せていて、韓国政府は規制強化の可能性に言及するなど警戒を強めています。

韓国政府が7日発表したところによりますと、6日、一日の新型コロナウイルスの感染者は1212人に上り、前の日よりも460人以上増えました。

これはこれまでで2番目に多く、一日の感染者が1000人を超えるのはことし1月以来初めてです。

地域別で見ますと、首都ソウルがこれまでで最も多い583人、隣接するキョンギ(京畿)道が367人となるなど、首都圏が全体の80%以上を占めています。

韓国政府は外出し人と会うことが多く、ワクチンの接種も進んでいない20代や30代の感染が目立つとしていて、感染拡大の要因の1つとして、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」の広がりを指摘しています。

感染者が集中している首都圏では、今月から予定されていた飲食店の営業時間などの規制の緩和がいったん見送られていて、キム・ブギョム(金富謙)首相は、今後数日間で状況が改善されなければ「感染対策を最高レベルに引き上げることもありうる」と述べ、規制の強化に踏み切る可能性にも言及し、警戒を強めています。