コロナ感染拡大のインドネシア 在住日本人が11日間で6人死亡

新型コロナウイルスの感染状況が悪化しているインドネシアでは、6日現地在住の日本人1人が感染して亡くなったことが確認され、日本人の死者は11日間で合わせて6人になりました。

インドネシアでは6日新たに3万1189人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたほか、728人が死亡し、いずれも過去最多となりました。

こうした中、ジャカルタにある日本大使館によりますと、6月26日から7月5日までに現地在住の日本人5人が新型コロナに感染して亡くなったほか、6日も新たに1人の死亡が確認され、日本人の死者は11日間で合わせて6人になりました。

亡くなったのは日系企業の駐在員や現地で長く生活している人たちで、40代の人も含まれているということです。

日本大使館が初めて現地在住の日本人の死亡を確認した去年12月以降では、この6人を含めて合わせて11人が亡くなっています。

インドネシアで駐在員とその家族の医療支援をしている看護師の久津沢りかさんは「かなり具合が悪い人でも胸部のCT検査や血液の検査ができず、自宅療養しなければならない状態になっていて、入院できないことで亡くなっている方もいる。これだけ感染者が一気に増えると、病院は対応できない」と話していました。

インドネシアではインドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」が広がっていて、感染者を治療するための病床は国全体で75%、首都ジャカルタでは94%まで埋まり、医療体制がひっ迫しています。