規制外された高度プロフェッショナル人材 労働時間は

収入が高い一部の専門職を労働時間の規制から外す「高度プロフェッショナル制度」について、厚生労働省が働く人の「健康管理時間」を初めて集計した結果、報告があった17の事業所のうち、1か月300時間以上の労働者がいたのは、6つの事業所だったことがわかりました。

「高度プロフェッショナル制度」は、年収1075万円以上の一部の専門職を労働時間の規制から外す制度で、おととし4月から始まりました。

金融商品の開発、株式などの売買をするディーラー、市場などのアナリスト、コンサルタント、研究開発の5つの業務が対象となっています。

厚生労働省は制度を導入する企業に働く人が、会社にいる時間と社外で働く時間を合計した、「健康管理時間」を把握し、一定の時間を超えた場合に、医師による面接指導の実施などを義務づけています。

厚生労働省が初めて集計を行った結果、ことし3月の時点でこの制度を導入している事業所は21あり、制度を適用された人は552人でした。

報告があった17の事業所で「健康管理時間」が最も長い人について調べたところ、月300時間以上、400時間未満が6事業所、月200時間以上300時間未満が11の事業所でした。週休2日で1日8時間働いた場合、1か月の労働時間は170時間程度です。

「健康管理時間」が300時間を超えた場合、休憩時間も含めるため単純に比較できませんが、1か月の残業が100時間を超えている可能性があります。

各事業所ごとに「健康管理時間」の平均をまとめたところ、月200時間以上300時間未満は9の事業所、月100時間以上200時間未満は8事業所でした。

また、制度を導入した企業に義務づけられた4つの選択肢がある健康確保の措置では、仕事の終了から次の開始まで11時間以上の休息時間を設ける「勤務間インターバルの確保」と、深夜の業務に回数制限をしている事業所はありませんでした。

厚生労働省は「働く人の健康を守る措置の徹底を呼びかけるなど適正な運用につなげたい」としています。