地球温暖化で災害リスク増大 環境省シミュレーション

地球温暖化が進んで、おととしの台風19号と同じ規模の台風が日本に上陸した場合の災害のリスクについて環境省がシミュレーションを行ったところ、氾濫の危険性のある場所が最大で2倍以上に広がるという結果がまとまりました。

このシミュレーションは、環境省がスーパーコンピューターを使って行い、世界の平均気温が産業革命前と比べて2度、もしくは4度上がったケースを想定し、すでに、およそ1度上昇している現在との違いを比較しました。

それによりますと、おととしの台風19号と同じ規模の台風が日本に接近した場合、海水温の上昇によって大気中の水蒸気量が増えることなどが原因で、台風は現在よりも強い勢力を保ったまま上陸し、千曲川や阿武隈川など8つの水系の流域で降水量の増加が予想されたということです。

そして、それぞれの水系で、最大流量と氾濫が発生する危険性のある場所を現在と比較したところ、
◇気温が2度上昇した場合、
▽最大流量は平均15%増え、
▽氾濫の危険性がある場所は、1.44倍になりました。

また、
◇4度上昇した場合は、
▽最大流量は平均29%増え、
▽氾濫の危険性がある場所は、2.28倍に広がりました。

地球温暖化が進めば、災害のリスクが大きく高まる結果となり、環境省は、ほかの台風を想定した分析も進め、対策に役立てたいとしています。