国際

WHO 新たなコロナ治療薬推奨 日本で開発の「アクテムラ」など

WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの重症患者に対して、日本で開発された関節リウマチの治療薬「アクテムラ」などの投与を推奨するとする新たな手引きを公表しました。
WHOは6日、イギリスの大学などとともに合わせて1万人余りを対象に行った、新型コロナウイルスの治療薬に関する臨床試験の結果を公表しました。

それによりますと、重症患者に対して関節リウマチの治療薬「アクテムラ=一般名・トシリズマブ」や、同じ仕組みの「サリルマブ」のいずれかを「デキサメタゾン」のようなステロイド剤と合わせて投与した場合、一般的な治療を行った場合に比べ、死亡するリスクが減少したということです。

WHOは、これまで新型コロナウイルスの重症患者には「デキサメタゾン」などのステロイド剤が効果が見られるとしてきましたが、今回の結果を受けて「アクテムラ」や「サリルマブ」も推奨するとする、新たな手引きを公表しました。
「アクテムラ」は、大阪大学の岸本忠三特任教授らのグループと中外製薬が開発した関節リウマチの薬で、免疫の過剰な働きによる炎症を抑える効果があると期待されています。

テドロス事務局長「大多数の国 高価すぎて手届かず」

WHOのテドロス事務局長は7日、定例の記者会見で、新型コロナウイルスの重症患者に「アクテムラ」などの投与を推奨することになったことについて、WHOが世界各地の研究者と連携して研究を進めた結果だとして歓迎する姿勢を示しました。

一方でテドロス事務局長はこれらの薬について「現段階では、世界の大多数の国にとっては高価すぎて手の届かないものだ」と述べ、途上国などで普及させるには課題があるという考えを示しました。

そのうえでテドロス事務局長は、治療薬の研究や開発を加速させていくためにさらなる費用が必要だとして、各国に対して資金拠出を呼びかけました。

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