森元首相「五輪ができることを世界に示していかなければ」

開幕まで2週間余りとなっている東京オリンピックをめぐり、大会組織委員会の会長を務めていた森元総理大臣は、6日夜、東京都内であいさつし、当初から無観客を想定していたとしたうえで、選手のためにも大会は必ず実施すべきだと強調しました。

この中で、森元総理大臣は、東京オリンピックの観客の扱いについて「私は当初から無観客という予定で、ものを立てていったほうがよいと言ってきた。いよいよ大詰めであり、観客を入れるか入れないかが最大のポイントになっている」と指摘しました。

そのうえで「オリンピックをぜひ実行したい。やめると言うのは簡単だが、すべてを犠牲にしてきた選手の気持ちを考えたら、そんなに簡単な話ではない。オリンピックができることを世界に示していかなければならない」と強調しました。

一方、森氏は、ことし2月に大会組織委員会の会長を辞任するきっかけになった、みずからの発言について「私ほど女性を大事にしている政治家はいないと思っているが『女性を蔑視した』と言われた。オリンピックが進まなくなってはまずいということで私は辞めた」と述べました。