新型コロナ 11都道府県の感染状況 5指標7項目(5日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は、「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている沖縄県と、「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて11都道府県では、7月5日の時点で、東京都と沖縄県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

まず、医療のひっ迫具合です。

病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で17%
▽埼玉県で19%
▽千葉県で29%
▽東京都で27%
▽神奈川県で23%
▽愛知県で16%
▽京都府で13%
▽大阪府で19%
▽兵庫県で12%
▽福岡県で10%
▽沖縄県で48%

医療ひっ迫 入院率

入院率は、ステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で56%
▽埼玉県は適用外
▽千葉県は適用外
▽東京都で34%
▽神奈川県は適用外
▽愛知県は適用外
▽京都府は適用外
▽大阪府で40%
▽兵庫県は適用外
▽福岡県は適用外
▽沖縄県で38%

※「適用外」について

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに、自宅や施設で療養する人が増えることから「入院率」は、数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者の病床使用率

重症者の病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で14%
▽埼玉県で13%
▽千葉県で15%
▽東京都で37%
▽神奈川県で16%
▽愛知県で12%
▽京都府で8%
▽大阪府で17%
▽兵庫県で12%
▽福岡県で6%
▽沖縄県で54%

療養者数

続いて、療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で12人
▽埼玉県で15人
▽千葉県で19人
▽東京都で35人
▽神奈川県で20人※
▽愛知県で9人
▽京都府で6人
▽大阪府で14人
▽兵庫県で5人
▽福岡県で7人
▽沖縄県で63人

※神奈川県の「20人」は「19.6%」を四捨五入したものです。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で1.4%
▽埼玉県で3.6%
▽千葉県で4.3%
▽東京都で5.6%
▽神奈川県で6.4%
▽愛知県で2.3%
▽京都府で2.0%
▽大阪府で1.3%
▽兵庫県で1.7%
▽福岡県で1.3%
▽沖縄県で4.2%

新規感染者数

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で4人
▽埼玉県で10人
▽千葉県で15人
▽東京都で29人
▽神奈川県で16人
▽愛知県で4人
▽京都府で4人
▽大阪府で9人
▽兵庫県で3人
▽福岡県で4人
▽沖縄県で28人

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値は、ステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で50%※
▽埼玉県で50%
▽千葉県で58%
▽東京都で62%
▽神奈川県で62%
▽愛知県で55%
▽京都府で43%
▽大阪府で65%
▽兵庫県で57%
▽福岡県で52%
▽沖縄県で44%

※北海道の「50%」は「49.6%」を四捨五入したものです。