都内の五輪聖火リレー 島しょ部以外は公道実施中止に

今月9日から都内で予定されていた東京オリンピックの聖火リレーは、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、すでに中止が決まっていた前半の8日間に加えて、17日以降の7日間も公道での実施が中止されます。これで、都内では島しょ部を除いたすべての区市町村でリレーは実施されません。

オリンピックの聖火リレーは、開催都市 東京都で今月9日から大会が開幕する今月23日にかけて、都内すべての自治体で行われる計画でした。

すでに、今月9日のスタートから16日までの合わせて8日間に予定されていた世田谷区と多摩地域の全域では、公道での実施の中止が決まっています。

これに加えて、今月17日から23日のゴールまでの7日間についても、23区内の公道での実施を中止することが、都や地元自治体などでつくる実行委員会で決まりました。

都内の感染状況に改善がみられず、公道での実施は慎重に対応する必要があるためだと説明しています。

代わりに全期間を通して、ランナーが出席して点火セレモニーを無観客で行う計画です。

これで、都内では島しょ部を除いたすべての区市町村で聖火リレーは実施されません。

東京都の担当者は「開催都市の東京で公道を走ることをぜひ実現させたかったし、多くのランナーが期待していたと思うので、非常に残念だ。ただ、ランナーには聖火をつなぐという大切な役割を点火セレモニーでやっていただく。無事に聖火を届けてほしい」と話しています。