菅首相 都議選 “非常に厳しい結果” ワクチン接種加速に全力

4日の東京都議会議員選挙について、菅総理大臣は自民党の下村政務調査会長と会談し、自民党にとって厳しい結果だったという認識で一致したうえで、国民の不安の払拭(ふっしょく)に向けて、新型コロナウイルスのワクチン接種の加速に全力で取り組む考えを示しました。

菅総理大臣は5日午後、総理大臣官邸で、自民党東京都連の最高顧問を務める下村政務調査会長と会談し、下村氏が4日の東京都議会議員選挙について「非常に厳しい結果だった」と述べたのに対し、菅総理大臣も同様の認識を示しました。

そのうえで、菅総理大臣は「とにかくワクチン接種を急ぎたい。1人でも多くの方々が、できるだけ早くワクチンを接種できるような状況をつくることに専念したい」と述べ、国民の不安の払拭に向けて、新型コロナウイルスのワクチン接種の加速に全力で取り組む考えを示しました。

また、下村氏は、新型コロナウイルスによって非正規で働く人などへの影響が長期化しているため、最低賃金の引き上げが必要だとして党内で具体的な議論を進めていることを報告し、菅総理大臣は「きちんとまとめてもらいたい」と応じました。

下村政調会長「コロナ対策への不安と不満が投票行動に」

下村政務調査会長は、記者団に対し「多くの都民の新型コロナウイルス対策への不安と不満が投票行動にあらわれたと思う。同時に、感染者が増えつつある中で、東京オリンピック・パラリンピックも、どの程度観客を入れ、どんな大会にするか見えず、いらだちや不安、不満が予想外の厳しい結果につながったと受け止めている」と述べました。