五輪 野球日本代表 ソフトバンク千賀と日本ハム伊藤を追加招集

東京オリンピックの野球日本代表は、ソフトバンクの千賀滉大投手と日本ハムの伊藤大海投手を追加で招集すると発表しました。

野球の日本代表は先月、東京オリンピックの内定メンバーを発表しましたが、巨人の中川皓太投手が左のろっ骨の骨折、菅野智之投手がコンディション不良のためともに代表を辞退しました。

このため2人に代わって、ソフトバンクのエース、千賀投手と日本ハムのルーキー、伊藤投手を招集することが発表されました。

千賀投手は4月6日の試合で左足首のじん帯を損傷するけがを負って離脱しましたが、先月17日に3軍の試合で実戦復帰し、1軍復帰に向けて調整を続けています。

伊藤投手は、苫小牧駒沢大からドラフト1位で入団し、1年目から先発ローテーションに入って150キロ前後の速球とスライダーを中心とした多彩な変化球で12試合に先発して6勝4敗、防御率2.65をマークしています。

ルーキーでメンバー入りするのは広島の栗林良吏投手に続き2人目です。

千賀「自分を選んでもらい感謝」

ソフトバンクの千賀滉大投手は愛知県出身の28歳。

2011年に蒲郡高校から育成ドラフト4位で入団し、2年目に支配下選手に登録されました。

最速161キロの威力のあるストレートと落差の大きいフォークボールが持ち味で、2016年から5年連続でふた桁勝利を挙げ、昨シーズンは最多勝、最優秀防御率、それに最多奪三振と投手の主要タイトルを獲得しました。

ことしは春のキャンプの前に両足のふくらはぎを痛めて出遅れ開幕に間に合わず、初先発した4月6日には打球が体を直撃した際に左足首のじん帯を損傷するけがをして離脱しました。

先月17日に3軍の試合で実戦復帰し、1軍復帰へ向けて調整を続けています。

日本代表では2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場し、リリーフを含め4試合に登板して1勝1敗、防御率0.82の成績を残し、日本からただ1人、ポジション別の優秀選手に選ばれました。

おととしの「プレミア12」ではメンバーに選ばれたあと、右肩の違和感のため代表を辞退しました。

千賀投手は「キャンプの時から稲葉監督や建山コーチから声をかけてもらい、やらなくてはいけないという気持ちで過ごしてきた。不運にけがをしてしまったが、いただいたことばを胸に前を向いてリハビリしてきたことが報われた気がしている。今シーズン1軍で投げ続けられていない自分を選んでもらって感謝している。出られなくなった投手の分まで、これからしっかりコンディションを整えてチームの力になりたい」とコメントしています。

伊藤「チームに貢献できるプレーを堂々としたい」

日本ハムの伊藤大海投手は北海道出身の23歳。

苫小牧駒沢大からドラフト1位で入団したルーキーです。

高校卒業後は駒沢大に進みましたが、1年秋に中退して地元の苫小牧駒沢大に入り直し、2年春からリーグ戦に出場してチームを8シーズンぶりのリーグ優勝に導いたほか、大学の日本代表で抑えを務めました。

150キロを超えるストレートとスライダーを中心とした多彩な変化球が持ち味の本格派の右ピッチャーで、プロ1年目の開幕から先発ローテーションに入り、ここまで12試合に登板して6勝4敗、防御率は2.65をマークしています。

特に交流戦では3試合に登板して3勝を挙げ、防御率0.90、奪った三振は20個と抜群の成績を残しました。

伊藤投手は「選んでいただき、大変光栄に思う。辞退した選手の思いも胸に刻みながら、責任を持って自分らしいプレー、チームに貢献できるプレーを堂々としたい。母国で開催されるオリンピックに臨めることは光栄だし、今後の野球人生にとって特別な経験になると思う。チームのために全力で頑張る」とコメントしています。

稲葉監督のコメント

稲葉篤紀監督は、千賀投手について「球界を代表する投手の一人。左右のバッター関係なく、自分の持っているものを出してくれれば、おのずと結果がついてくると思う。先発はもちろん、WBC=ワールド・ベースボール・クラシックで中継ぎを経験していることも大きな武器だ」とコメントしています。

また伊藤投手については「シーズン中、先発として頑張っているが、リリーフ適性の高さも評価している。インコースにもしっかり投げることができ、スライダーのコントロールもよく、初見では対応しづらい投手だと思う。持ち前のマウンド度胸で、思い切り自分のピッチングをしてほしい」とコメントしています。