南アフリカ デルタ株広がる 過去最多の1日2万6000人余感染

南アフリカでは、インドで確認された変異した新型コロナウイルスが広がり、3日には1日の新規感染者としては、これまででもっとも多い2万6000人余りの感染が確認されました。当局は最大都市ヨハネスブルクを中心に医療体制がひっ迫しているとして感染対策の徹底を呼びかけています。

南アフリカでは現在、去年7月とことし1月に続く感染の第3波となっていて、当局は、南アフリカで最初に確認された変異ウイルスのベータ株に代わって、インドで確認されたデルタ株が急速に増え、主流になっているとしています。

3日には新たに2万6485人の感染が確認され、1日の新規感染者としてはこれまででもっとも多くなりました。

特に状況が深刻な最大都市ヨハネスブルクを含むハウテン州では、3日の感染確認は1万6091人で、全国の60%余りを占めています。

州当局は「入院する人の増加で医療体制はひっ迫していて、公立と私立、いずれの病院も満床になってきている」として、マスクの着用などの感染対策の徹底を呼びかけました。

アフリカ最大の工業国である南アフリカの経済の中心地、ヨハネスブルクには、日本企業の駐在員も多く、一部の企業関係者も感染するなど、警戒が強まっています。