富山 南砺 セルビアの事前合宿 中止の方向で調整 選手感染で

東京オリンピックのボート競技に出場するセルビア人の選手1人が羽田空港の検疫所で新型コロナウイルスに感染していたことが確認され、富山県南砺市で行う予定だった事前合宿は中止の方向で調整されていることが関係者への取材で分かりました。オリンピックの事前合宿のため来日した選手団の感染が確認されたのは、国・地域別ではアフリカ・ウガンダの選手団に続いて2例目です。

富山県南砺市の桂湖では東京オリンピックのボート競技に出場するギリシャ、南アフリカ、ロシア、セルビアの4か国の代表選手たちが事前合宿を行います。

このうち5日に南砺市に入る予定だったセルビア人の30代の選手1人が、3日夜に羽田空港の検疫所で新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。

南砺市によりますと、セルビアの選手団は5人で航空機の座席に関する情報などから残る4人の選手も濃厚接触者として認定され、5人全員がおよそ2週間隔離施設に入るということです。

このため7月18日まで南砺市で行う予定だったセルビアの事前合宿は中止の方向で調整が進められているということです。

検疫所で感染が確認されたため選手団は南砺市には入っておらず、羽田空港に迎えにいった市の職員も選手団と接触していないということです。

オリンピックの事前合宿のため来日した海外の選手団では6月19日、アフリカ・ウガンダの選手団が成田空港の検査で1人、合宿先の大阪 泉佐野市に移動したあとの検査でさらに1人の陽性が判明したケースがあります。

このときは選手団全員に加え、受け入れのため同行した泉佐野市の職員らも濃厚接触者にあたると認定されました。

来日した選手団の感染が確認されたのは国・地域別では今回が2例目です。