熊本豪雨から1年 3700人が仮設住宅などで生活 復興見通せず

災害関連死を含め熊本県内で67人が亡くなった去年7月の記録的な豪雨から4日で1年です。被災地では3700人近くが今も仮設住宅などでの生活を余儀なくされ、主力産業の観光を支えていた、被災した旅館やホテルもほぼ半数が再開できていません。

去年7月の記録的な豪雨では熊本県を流れる球磨川が氾濫するなどして、災害関連死を含め67人が亡くなり、今も2人の行方が分かっていません。

仮設住宅や、民間の賃貸住宅を活用した「みなし仮設」で生活を続ける被災者は先月末の時点で、1611世帯、3675人となっています。

主力産業の観光を支えていた旅館やホテルも7割が被災し、そのほぼ半数が営業を再開できていません。

また、多くの観光客が利用していたJR肥薩線は球磨川に架かる179メートルと205メートルの2本の鉄道橋が流失したため、全線の7割に当たる87キロの区間で不通のままで、復旧計画さえ立てられない状況です。

球磨川流域では、上流の川辺川にダムや遊水地を整備するなど、国と県が今後5年から10年をかけて総合的な治水対策を計画しています。

豪雨から1年がたち、被災者の中には再び災害が起きる不安や資金繰りの厳しさから、元の場所での住宅の再建をためらう人もいて、まちの復興が見通せない状況です。