ワクチンの職域接種 社員の家族のため休日に接種の企業も

新型コロナウイルスのワクチンの職域接種が進む中、社員の家族のために休日に接種を行う企業も出てきています。

このうち、横浜市中区で健康食品や化粧品を手がける「ファンケル」は、仕事や子育てなどで平日に接種を受けるのが難しい家族のために、3日と4日も接種を行っています。

社員や家族が「接種を受けなくてはいけない」と感じないよう、強制でないことを事前に周知したということです。

会場では、緊張を和らげるために音楽をかけたり、経過観察中に座ってもらういすを医師から見えやすい位置に配置したりと工夫も凝らしています。

また、急なキャンセルなどでワクチンが余って廃棄されることがないよう、保健師が30分ごとに見回りをして、開封するワクチンの量を調整していました。

父親の社員とともに訪れた20代の男性は「平日は自分も仕事があって時間が取れないので、休日に接種できるのはありがたいです」と話していました。
ファンケルの島田和幸社長は「家族連れの人もたくさんいて、幅広く打ってもらういい機会になったと思う」と話していました。

3日の1日で接種を受けた人はおよそ380人で、来月までに合わせて2400人に接種が行われる予定だということです。