エンジェルス 大谷翔平 2打席連続ホームラン 29号と30号

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が2日のオリオールズ戦で2打席連続のホームランを打ち日本選手のシーズン最多ホームラン記録まであと1本に迫りました。

大谷選手は先月ホームラン13本を打ってリーグのトップに立つなど、活躍が評価され、大リーグ4年目で自身初めてアメリカンリーグの「月間MVP」=最優秀選手に選ばれました。

その発表の直後、本拠地のカリフォルニア州アナハイムで行われたオリオールズ戦に大谷選手は、2番 指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席は、初球、インコース高めの速球につまりセカンドフライとなりましたが、3回、先頭でまわってきた第2打席では、同じ初球で、インコース高めの速球を振り抜き右中間へ2試合ぶりとなる今シーズン29号のソロホームランを打ちました。

さらに大谷選手は、5対6で1点を追う4回、1アウト一塁の第3打席で今度は、逆方向のレフトへ2打席連続となる30号ツーランホームランを打ちました。

大谷選手は、プロ野球、日本ハム時代の5年間も含め、日米合わせて9年目のシーズンで初めてホームラン30本を達成し、大リーグでは、松井秀喜さんが持つ日本選手のシーズン最多ホームラン記録の31本まで、あと1本に迫りました。

また、この時点でのホームラン数で両リーグを通じ2位の選手に3本の差をつけトップを独走しています。

このあと6回の第4打席は、セカンドゴロに倒れましたが、7対7の同点で迎えた9回の第5打席では、フォアボールを選び塁に出たあと、2アウトから持ち味の俊足を生かして二塁へ今シーズン12個目の盗塁を決めチャンスを広げました。

そして、続くバッターのヒットで大谷選手は、一気にホームにかえってエンジェルスは、8対7でサヨナラ勝ちしました。

大谷選手は、この試合4打数2安打3打点、フォアボールが1つで打率は2割8分まで上がりました。

大谷選手は、試合後のヒーローインタビューに登場し「前回のヤンキース戦で自分が打たれた後にみんなが取り返してくれたのできょうは自分が取り返したいという気持ちだった」と話して球場を沸かせました。

その後行われた会見では、ホームラン30本の大台に到達したことについて「1つの節目の数字だと思うので打ててよかったが、試合をトータルで見た時には、最後の盗塁と走塁の方が価値があったと思う」と明かしました。

その9回の盗塁と走塁の場面については「1点を取るためには、ヒットが何本も続くよりも二塁にいる方が可能性が高いと思ったのでトライした。最後の走塁は打球が強かったのでどうかなと思ったが迷いは無かった」と話しました。

球場では早くも「MVPコール」が起きていますが、大谷選手は「プレッシャーに感じるよりも素直にうれしいという気持ちで打席に向かっていけるのでありがたい」と受け止めていました。

ベーブ・ルースの記録を102年ぶりに更新

大谷選手の30号ホームランは「野球の神様」、ベーブ・ルースの記録を102年ぶりに更新する1打となりました。

大リーグでシーズン10試合以上に登板した選手の最多ホームラン記録は、1919年に当時レッドソックスのベーブ・ルースが記録した29本でした。

大谷選手は今シーズンすでに12試合に登板しているため、ホームラン2本を打って30号に伸ばした2日の試合でベーブ・ルースの記録を102年ぶりに更新しました。

大リーグで100年以上の間破られることのなかった不滅の記録を、大谷選手はシーズン折り返しの81試合目で塗り替えるという離れ業を成し遂げました。

トラウト「彼はショータニなんだ」

大谷選手のチームメートでアメリカンリーグの最優秀選手に3回選ばれているエンジェルスのマイク・トラウト選手は、2日、大谷選手のホームラン競争出場について「ショーになるだろう。だから彼は「ショータニ」なんだ。ホームラン競争で使うボールをコロラドで翔平が打つのは必見だし、想像もできないが彼は場外まで飛ばすかもしれない」とジョークを交えて笑顔で話しました。

オールスターゲームの会場のコロラド州デンバーは標高が1600メートルの高地にあり、空気抵抗が抑えられるため打球の飛距離が伸びる特徴があります。

さらに、ホームラン競争ではシーズン中に使用されるボールよりも「飛距離が出やすい」と話す選手もいて、大リーグ屈指の強打者のトラウト選手も「ショータニ」選手の「ショータイム」を楽しみにしている様子でした。