将棋「棋聖戦」第3局 藤井聡太二冠 初タイトル防衛なるか

将棋の藤井聡太 二冠が初めてのタイトル防衛に王手をかけている「棋聖戦」の五番勝負は、3日、第3局が静岡県で行われています。
藤井二冠が勝てば3連勝でタイトルを防衛し、史上最年少で「九段」に昇段します。

藤井聡太 二冠(18)は、去年、八大タイトルのうち「棋聖」と「王位」を立て続けに獲得して史上最年少で「二冠」を達成し、このうち初めての防衛戦となる「棋聖戦」の五番勝負は、渡辺明 三冠(37)を相手にここまで2連勝しています。

第3局は3日、静岡県沼津市で行われていて、先に白い羽織姿の渡辺三冠が対局室に入り、続いて、明るいグレーの羽織を着た藤井二冠が盤の前に座りました。
午前9時に対局開始が告げられ、先手の渡辺三冠が集中した様子で1分近く間をおいてから歩を突いて角道を開けると、後手の藤井二冠はお茶を口に含んでから飛車先の歩を突きました。

対局は3日夜、勝敗が決まる見通しで、藤井二冠が勝てば、自身初となるタイトル防衛を果たすとともに、「タイトル3期獲得」の条件を満たして史上最年少の18歳11か月で九段に昇段することになります。

日本将棋連盟 佐藤会長「挑戦自体すごいこと」

日本将棋連盟の会長で、これまで「棋聖」のタイトルを6期獲得して「永世棋聖」の資格を持つ佐藤康光九段は、ここまでの棋聖戦の2局を振り返り「藤井二冠の充実ぶりが非常に出ていると感じました。渡辺三冠は、昨年負けてしまった反省点を振り返りながら戦っているかと思いますが、2局目では、藤井さんのまた新たな進化、押し引きが続く中での正確な指し手という新たな強さを見せられた感じではなかったかと思います」と話しています。

そのうえで、3日の第3局について「渡辺三冠は角番であとがないので、1局でも多く戦いたいという気持ちじゃないかと思います。五番勝負なので1つ勝つと流れもがらっと変わるので、非常に大きい1局だと思います。藤井二冠のほうは、きょうで決めたいという思いはもちろんあると思いますが、そこまで意識せずに将棋に集中しているように感じます」と話していました。

また、藤井二冠がこの対局に勝てば、史上最年少での防衛と九段昇段を達成することについて「今までも数々の最年少記録を塗り替えているわけですが、初防衛して九段昇段となれば、もうこれ以上を探すのがなかなか大変なくらい、その域にまで達してしまいます。キャリアを積まなければできない記録なので、10代でというのはちょっと考えにくいです。それに今、挑戦していること自体が、すごいことだと思います。藤井さんにとっては、今回記録を達成したとしてもそれがスタートというか、普通の棋士にとってはゴールに近い記録なんですけど、出発点に近い記録なのかなという気がしてしまうくらい、大変な出来事です」と話していました。