ゴルフ 松山英樹 コロナ陽性で大会棄権 東京五輪への影響懸念

男子ゴルフで東京オリンピック代表に内定している松山英樹選手が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し出場していたツアー大会を棄権しました。

男子ゴルフのアメリカツアーを主催する「PGAツアー」によりますと松山選手は今月1日からアメリカのデトロイトで開かれている大会に出場していましたが、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことから、2日の第2ラウンドの開始前に大会を棄権しました。

松山選手はPGAを通じて「大会を棄権しなければならないのは残念。周囲の人の健康と安全のために必要な措置をとり、一刻も早く回復して、競技に復帰することを楽しみにしている」とコメントしています。

ことし、マスターズ・トーナメントを制した松山選手は今月15日からは全英オープンを控えているほか、今月29日から競技が始まる東京オリンピックの男子ゴルフの日本代表に内定していて影響が懸念されます。

倉本会長「陰性となるのを待ちたい」

東京オリンピックのゴルフで日本代表の強化委員長を務める日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長は男子ゴルフの大会が行われている栃木県で取材に応じ、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した松山選手について「症状は出ておらず、アメリカの自宅に帰っていると報告を受けている。全英オープンに出られるかもまだ分からないが、まずは今後の検査で陰性となるのを待ちたい」と述べました。

アメリカツアーを主催するPGAツアーによりますと、選手は陽性反応が出てから無症状の場合は10日間の自主隔離に入りますが、陽性から24時間以上の間隔をあけて2度の陰性判定が出れば、ツアーへの復帰が認められています。

一方で、松山選手が東京オリンピックの前に出場を予定していた全英オープンについては、国をまたぐ移動が伴ううえ、主催団体がPGAツアーと異なるため、出場の条件などについて確認中だということです。