千葉県の26自治体 “新型コロナワクチン供給不足を懸念”

新型コロナウイルスのワクチンについて国からの供給計画が示されないことなどから、千葉県内で少なくとも26の自治体が供給不足を懸念し、接種や予約の計画が立てにくくなっていることが、千葉県保険医協会の調査で分かりました。

このアンケート調査は、千葉県保険医協会が県内の54市町村を対象に行ったもので、これまでに40の自治体から回答がありました。

それによりますと、「ワクチン接種の障壁」について複数回答で聞いたところ、「ワクチンの供給不足」と回答した自治体は26と最も多くなりました。

次いで「予約、キャンセルの手続きの混乱」と答えた自治体は23、「接種場所の確保」と答えた自治体は17となりました。

特にワクチンの供給については、各自治体から「国からの入荷予定が明確でないため、予約の受け付けができない」、「供給量が少なく、接種が進まない」などといった意見が寄せられ、接種や予約の計画が立てにくくなっていることがわかりました。

千葉県内では2日、千葉市が今後のワクチン供給の見通しが立たないとして、新規の予約受け付けを一時中止しました。

また、個別接種を行っている開業医からも、同様の苦情が相次いでいるということで、千葉県保険医協会では今後、国に対してワクチンの安定供給を要望する方針です。