卓球 伊藤 張本など 埼玉での試合に出場 五輪へ実戦感覚養う

東京オリンピックの卓球、日本代表に内定している伊藤美誠選手や張本智和選手などがオリンピックに向けた実戦感覚を養うため、埼玉県で行われた試合に出場しました。

卓球は新型コロナウイルスの影響でことし4月以降、国際大会が開かれていません。

日本卓球協会は代表に内定している選手たちにオリンピックに向けた実戦感覚を養ってもらおうと、2日、埼玉県内で内定選手のほか、国内トップレベルの選手たちを集めた試合を行いました。

混合ダブルスに出場する伊藤選手と水谷隼選手のペアは、吉村真晴選手と有延大夢選手の男子どうしのペアと対戦しました。

伊藤選手と水谷選手は第1ゲーム、相手ペアの力強いショットに対応できず、9対11で落としました。

第2ゲーム以降も相手のパワーのある思い切った攻撃に押されて流れをつかめずにゲームカウント0対4のストレートで敗れ、課題が残る内容となりました。

また、張本選手は、男子シングルスでことし1月の全日本選手権で敗れた及川瑞基選手と対戦しました。

張本選手はゲームカウント3対2で迎えた第6ゲームも8対7とリードしましたが、ここから4連続でポイントを奪われて逆転を許して8対11で落とし、勝負は最終の第7ゲームまでもつれました。

その第7ゲームで張本選手は、激しい打ち合いとなったラリーでオリンピックに向けて強化を続けてきたフォアハンドで厳しいコースをついてポイントを奪うなど、11対4で取りました。

張本選手はゲームカウント4対3で競り勝って、オリンピックへ弾みをつけました。

一方、男子シングルスの試合に出場する予定だった丹羽孝希選手はワクチンを接種したあとに発熱などの症状があるとして出場を見合わせました。

試合は3日も行われ、伊藤選手と石川佳純選手、平野美宇選手が出場します。

伊藤「しっかり勝てるように準備を」

伊藤選手は「きょうの試合はスタートから自分たちの思うようなプレーが出せなかった。相手のペアが自分たちのいいところを出させないようにしてきた。1ゲーム目のスタートからもっともっと思い切ってプレーしないといけないと思った」と試合を振り返りました。

また、男子選手どうしのペアとの対戦については「ふだんから男子選手と練習しているので抵抗はなかったが、きょうの相手の2人はパワーもあって、私たちが1本でもつなぐと不利な展開で挽回ができなかった。パワーのある選手に対しても自分たちが先手をとれるようにしていくのがずっと課題だったが、なかなか克服できていないのが今の現状だ」と敗因を冷静に分析していました。

そのうえで、オリンピック本番に向けて「これから毎日たくさんこのダブルスで練習をして、どんな選手にもしっかり勝てるように準備して実力を上げていくことが大事だ。私は3種目に出場するが、混合ダブルスが最初なので、勢いをつけられるように頑張りたい」と気を引き締めていました。

張本「残り3週間 悔いのないように」

張本選手は「久しぶりにお客さんの前でプレーして緊張したが、いい経験になった。及川選手には全日本選手権で負けていて、自分が万全の状態でも簡単に勝てる相手ではないので、リードされることも想定して戦った。最終の第7ゲームは勝っても負けてもあと1ゲームだと思って相手よりも100%を出し尽くそうと思ってプレーした」とフルゲームにもつれた試合を振り返りました。

そのうえで「こういう場で自分の調整ぶりを知ることができて本当にいい経験になったし、練習では見つけられない課題も見つかった。残り3週間、悔いのないように過ごしたい。きょうは自分なりにいい試合ができたので、オリンピックではもっといいプレーをして、シングルスと団体で金メダルが2つ取れるように頑張りたい」と意気込んでいました

水谷「きょうの反省生かして今後はさらにいいプレーを」

水谷選手は「きょうは残念な結果になってしまった。相手は男子の中でも特にパワーのある2人なので、先手を取られるとそこから続けて強打されてしまった。自分たちが先手をとらなければいけなかったが、先に打たれる場面が多く、最初から最後まで同じ展開になってしまった」と反省点を挙げていました。

そのうえで「オリンピックまであと3週間で時間がないので、悔いのない3週間にしたい。きょうは緊張感もあり、いいプレーをしなければという重圧もあって空回りしてしまった。オリンピックでも緊張すると思うが、きょうの反省を生かして今後はさらにいいプレーをしたい」と気持ちを切り替えて、前を向いていました。