韓国 感染再拡大 変異ウイルス影響 首都圏では規制緩和見送る

韓国では7月1日に、一日に確認された新型コロナウイルスの感染者が、ことし1月以来初めて800人を超えました。インドで確認された変異ウイルスの影響が指摘され、感染者が集中している首都圏では、1日から実施する予定だった規制の緩和を見送るなど警戒を強めています。

韓国政府は7月1日、確認された一日の感染者は826人で、ことし1月以来初めて800人を超えたと発表しました。

地域別には首都ソウルが347人、隣接するキョンギ道(京畿道)が264人で、首都圏が全体の80%近くを占めています。

韓国では先月には一日の感染者が400人を下回る日もありましたが、感染が再び拡大していて、政府は会食など、対面での接触が増えていることや、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」などの影響を指摘しています。

キム・ブギョム(金富謙)首相は2日午後、緊急の記者会見を行い「デルタ株の感染の90%が首都圏で確認されている。重大な危機を迎えていて、首都圏からの感染拡大を防ぐための対応を急がなければならない」と呼びかけました。

首都圏では7月1日から実施する予定だった、飲食店の営業時間などの規制の緩和を見送るなど警戒を強めています。