小池都知事 10日ぶり登庁「山積の課題取り組む 倒れても本望」
過度の疲労のため入院していた東京都の小池知事は2日、10日ぶりに登庁して記者会見を行い「多くの方にご心配とご迷惑をかけ心からおわび申し上げたい。東京都にとっていまほど重要な時期はない。引き続き、副知事をはじめ都庁の職員と総力を挙げて山積する課題に全力で取り組んでいく」と述べました。
東京都の小池知事は過度の疲労により先月22日から入院していましたが6月30日に退院し、2日、10日ぶりに登庁して記者会見を行いました。
この中で小池知事は「コロナ対策のまっただ中、東京オリンピックが間近に迫っているなかで体調を崩して、大切な期間に体調不良ということで多くの方にご心配とご迷惑をかけたことを心からおわび申し上げたい」と述べました。
そのうえで「東京都にとっていまほど重要な時期はない。引き続き、副知事をはじめ都庁の職員と総力を挙げて山積する課題に全力で取り組んでいく。どこかでばたっと倒れているかもしれないが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい」と述べました。
また、感染の再拡大が見られる都内の状況については「感染力の強いいわゆるデルタ株の割合が増加していることから十分な警戒が必要だ。感染者の増加は結果として医療提供体制のひっ迫につながるおそれがある」と述べ危機感を示しました。
そのうえで「やはり若者、中高年層への対策に的を当てていくということが新規陽性者を増やさない、そしてまたそこからの感染を増やさないことにつながる」と述べました。
一方、開幕まで3週間となった東京オリンピックについては「感染状況や医療状況に急激な変化がある場合には5者で協議をし、無観客を含め対応を検討する必要があると共同宣言にも盛り込んでいる。これから感染状況をよく注視しながら、どのような形がいいのか無観客も軸として考えていく必要がある」と述べ、感染状況に応じて無観客での開催も検討する必要があるという考えを示しました。
都議選について「都民ファーストの皆さんにエール」
そのうえで「都民ファーストの会は私が特別顧問を務めているので、当然のことながら頑張ってもらいたいと率直に当然のこととして思っている。今回は選挙戦に直接加わっていないが『東京大改革』を担ってきてくれた都民ファーストの皆さんにはエールを送っている」と述べました。
また「都政を安定的に、そして大胆に進めていくためにも多くの皆さんにがんばってほしい」と述べました。