島根県出雲市で70年以上続く窯元では、美しさと実用性を兼ね備えた器が人気です。
今年3月、初めて販売した「猫用の器」。
この器を作ったのは、中鉢耕助さんです。
陶工になって17年のベテランです。
器を作ったきっかけは、10年以上一緒にすごした1匹の猫でした。
晩年、水を飲むのにも苦労している姿を見ながら、何もしてあげることができなかった悔しさがあったと言います。
“猫に快適な器” 70年以上の歴史もつ窯元 新商品に活路 島根
新型コロナウイルスの影響で観光業や飲食業を中心に、消費の落ち込みが続いています。こうした中、70年以上の歴史をもつ島根県の窯元では、新たな販売方法や新商品の開発で活路を見いだそうとしています。
「ずっと焼き物屋をしていながら、その猫のために器を作ってあげるということをしていなかった。いま飼っている猫たちのためには、器を作ってあげようかなっていうところが始まりでしたね。猫への恩返しじゃないですけど」。
中鉢さんがこだわったのは高さです。
年をとった猫でも体に負担をかけず餌を食べることができるように、2年間試作を重ねてきました。
去年4月ごろから、新型コロナの影響で客足が遠のき、一時、売り上げは前の年に比べ6割減少。
この状況をなんとかしたいと、オンライン販売とSNSでの本格的な情報発信を始めました。
中鉢さんがこだわったのは高さです。
年をとった猫でも体に負担をかけず餌を食べることができるように、2年間試作を重ねてきました。
去年4月ごろから、新型コロナの影響で客足が遠のき、一時、売り上げは前の年に比べ6割減少。
この状況をなんとかしたいと、オンライン販売とSNSでの本格的な情報発信を始めました。
猫用の器を制作していると投稿したところ…。
「このくらいの高さサイズの商品が市販されたら嬉しいです」
中鉢さんのこだわりに、多くの共感の声が寄せられました。
150個が、わずか1時間で売り切れてしまうこともありました。
「このくらいの高さサイズの商品が市販されたら嬉しいです」
中鉢さんのこだわりに、多くの共感の声が寄せられました。
150個が、わずか1時間で売り切れてしまうこともありました。
「人であれ、それこそ猫であれ、使って心地よいと感じ、そして役に立ち、寄り添うもの。そういったものをこれからも作っていきたいと思いますね」。