EU ワクチン接種やPCR陰性の「デジタル証明書」運用開始

EU=ヨーロッパ連合では、新型コロナウイルスのワクチンの接種歴や、PCR検査で陰性だったことを証明する、域内共通のデジタル証明書の運用が1日、本格的に始まり、加盟各国の利用者からは歓迎の声が聞かれました。

EUでは1日、域内の円滑な移動のための「デジタルコロナ証明書」の本格的な運用が始まりました。

証明書にはいつ、どの種類の新型コロナウイルスワクチンを何回接種したかや、PCR検査で陰性だったことなどを証明するQRコードが表示され、空港などで提示すれば、旅行者は原則として自主隔離や検査が免除されます。

EU各国ではこの証明書の運用が早速始まり、このうちイタリアの首都ローマ近郊の空港では、乗客がスマートフォンなどでQRコードを航空会社の職員に提示していました。

スペインに向かうという男性は「移動が楽になります。多くの書類を準備する必要がなく、とても便利です」と話していました。

航空会社の担当者は「ヨーロッパをはじめ、海外旅行が回復するための大きなステップだと思います」と話していました。

またドイツでも証明書の発行を受ける人が増えていて、首都ベルリン近郊の空港からイタリアに向かうという女性は「携帯電話を見せるだけで済むので便利です」と話していました。