日産 イギリスで電気自動車の生産拡大へ 計画を発表

ヨーロッパで電気自動車への転換の動きが強まる中、日産自動車はイギリスの拠点で巨大なバッテリー工場の建設を進め、電気自動車の生産拡大を図ると発表しました。

日産自動車は1日、イギリス北部にあるサンダーランド工場で、グプタCOOらが記者会見して計画を説明しました。

それによりますと、この工場では今後、電気自動車の新しいモデルを生産し、ヨーロッパ各国の市場に向けて年間10万台を生産する体制を整備するということです。

電気自動車に欠かせないバッテリーは、隣接する場所に日産も出資する大手電池メーカー「エンビジョンAESC」がギガファクトリーと呼ばれる巨大なバッテリー工場を建設し、大量に供給できるようにします。

また、日産の工場や周辺の関連企業では、太陽光発電など再生可能エネルギーによる電力を利用するということです。

一連の計画を実現するための投資の総額は日本円でおよそ1500億円になり、日産はこれによって脱炭素を進めるとしています。

ヨーロッパの自動車市場では、イギリスで2030年までにガソリン車やディーゼル車の新車販売が禁止されるなど環境規制が強まっています。

このためメーカー各社は電気自動車への転換の動きを一段と強めていて、バッテリー工場の建設計画も各地で相次いで打ち出されています。

ルノーCEO「相乗効果得られる」

日産自動車の発表に先立って、連合を組むフランスのルノーは今週、2030年までにヨーロッパで販売するルノーブランドの乗用車の90%を電気自動車とし、フランス国内に新たに建設される工場から大量のバッテリーを調達する計画を明らかにしています。

ルノーのルカ・デメオCEOは、NHKのインタビューに対し「ルノーと日産は早くから電気自動車ビジネスを進めていて、多くの経験がある。両社が今回それぞれ発表した計画は、しばらくは独立した形で進められるが、相乗効果が得られるだろう」と述べて、日産との連携をヨーロッパ市場での電気自動車のシェア拡大につなげたいという考えを示しました。