Jリーグ 浦和レッズをけん責処分 資格ない選手出場で

サッカーJリーグは、J1の浦和レッズが、先月20日に行われた湘南ベルマーレとの試合に出場資格のない選手1人を出場させたとして、レッズをけん責処分とし、この試合をレッズの0対3の負けとすると発表しました。

浦和レッズは、先月20日に行われた湘南ベルマーレ戦に出場資格のないゴールキーパーの鈴木彩艶選手を出場させ、試合は2対3で敗れていました。

鈴木選手は先月、24歳以下の日本代表の活動に加わっていて、リーグ戦に出場するために必要なJリーグの新型コロナウイルスの検査を受けておらず、代表活動中に日本サッカー協会が行った検査の結果を別途申請する必要がありましたが、クラブが怠ったということです。

これを受けてJリーグの規律委員会は1日、クラブをけん責処分としたうえで、この試合でのレッズの得点を認めず、結果を0対3での敗戦としました。

一方、この試合の選手個人の記録については有効とするということです。

Jリーグは、故意の違反ではなかったなどとして「酌量の余地があり、処分は大幅に軽減した」と説明しています。

Jリーグでは資格のない選手を出場させたことによる処分は初めてだということで、今後は試合の責任者によるチェック機能を強化するとともに、資格のある選手のリストを電子化するなど、再発防止策を検討するということです。