救急救命士がワクチン接種開始 神奈川 海老名

神奈川県海老名市では1日から、事前の研修を受けた救急救命士が高齢者などへのワクチン接種を始めました。市などによりますと、救急救命士によるワクチン接種は全国で初めてとみられるということです。

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、集団接種の会場で必要な医師などを確保できない場合に限って、救急救命士や臨床検査技師が接種を行うことが特例で認められ、海老名市では、市の消防の救急救命士、42人を対象に研修などを行ってきました。

そして1日、このうち3人が集団接種の会場で初めてワクチン接種を行いました。

救急救命士たちは、看護師と2人1組となり、訪れた市民に体調や問診の結果に間違いがないかなどを確認して接種を進めていました。

海老名市などによりますと、救急救命士がワクチン接種を担当するのは全国で初めてとみられるということです。

今後は、42人の救急救命士が交代しながら接種を担当するということです。

接種を受けた70代の女性は「2回目の接種ですが、前に打ってもらった看護師さんと違いは感じなかったです」と話していました。

接種に参加した救急救命士の猪熊剛士さんは「事前の研修のおかげで不安なく接種に臨むことができました。コロナの収束に一歩でも近づくよう協力していきたいです」と話していました。