「ワクチンロスゼロセンター」きょうから運用開始 札幌市

新型コロナウイルスのワクチン接種で、札幌市は個別接種を行っている医療機関で、急にキャンセルが出てもワクチンがむだにならないよう、接種を希望する市民を紹介する取り組みを始めました。

札幌市は、かかりつけの医療機関での「個別接種」と、市と北海道が設置した会場での「集団接種」を進めています。

このうち個別接種では、急にキャンセルが出てワクチンが余った場合、医療機関が個別に接種の希望者を探さなくてはなりません。

このため札幌市は、ワクチンに余りが出た医療機関に、その日のうちに接種を希望する市民を紹介する「ワクチンロスゼロセンター」の運用を、1日から始めました。

医療機関からの報告をもとに、平日は毎日、午後3時に、市のホームページやLINEの公式アカウントに接種できる人数を掲載し、希望する人が午後4時までに専用の電話窓口に申し込めば、センターが接種を行う医療機関を調整します。

対象は当日、接種を受けられる16歳以上の市民で、原則、接種券がまだ送付されていない人も申し込むことができます。

札幌市の加藤修広報部長は「貴重なワクチンをむだなく活用するとともに、少しでも医療機関の手助けになればと考えている」と話しています。

札幌市によりますと初日の1日は、ワクチンが余った医療機関はなく、センターによる調整は行われなかったということです。