サモア 国内拠点の選手3人 東京五輪へ派遣せず 感染拡大防止で

南太平洋の島国サモアのオリンピック委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国内を拠点にしている選手たちを東京オリンピックに派遣しない方針を明らかにしました。

これは、サモアのオリンピック委員会が1日に声明で明らかにしました。

それによりますと、サモアでは、これまでに6つの競技の合わせて11人の選手が東京オリンピックへの出場権を獲得していますが、政府は、このうち国内を拠点とするウエイトリフティングの選手3人について、東京大会に派遣しないことを決めました。

理由について「世界中で広がっている変異ウイルスからサモアを守る必要がある」と説明しています。

一方、オーストラリアやニュージーランドなど、国外を拠点に活動している、ウエイトリフティング以外の競技の8人の選手は予定どおり東京大会に派遣するということです。

サモアは、人口およそ20万の島国で、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめでは、これまでに確認された新型コロナの感染者は3人となっています。

国内での感染の拡大を防ぐため、入国を厳しく制限していて、8月からは、ワクチンの接種を終えていない18歳以上の人は飛行機への搭乗を認めないとしています。

東京オリンピックをめぐっては、これまでに北朝鮮が「新型コロナウイルスによる世界的な保健の危機状況から選手たちを守るため」として参加しないことを決めています。