“飯塚事件” 元死刑囚の家族 新たな証拠で2度目の再審請求へ

平成4年、福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が殺害されたいわゆる「飯塚事件」で、すでに死刑が執行された元死刑囚の家族が、新たな目撃証言を証拠として、2度目となる再審=裁判のやり直しを求める申し立てを今月9日にも行うことがわかりました。

平成4年、福岡県飯塚市で小学1年生の女の子2人が登校途中に連れ去られ、遺体で見つかった事件では、当時56歳だった久間三千年元死刑囚が殺人などの罪に問われ、一貫して無実を訴えましたが死刑が確定し、平成20年に刑が執行されました。

平成21年に元死刑囚の家族が再審を請求し、弁護団は当時のDNA鑑定は信用できないなどと主張しましたが、ことし4月、最高裁判所が再審を認めない決定をしました。

これを受けて、家族と弁護団は2度目となる再審請求の準備を進め、関係者によりますと、新たな目撃証言を証拠として今月9日にも福岡地方裁判所に再審の申し立てを行う方針だということです。

死刑が確定した判決では、女の子の遺留品が見つかった現場で、元死刑囚の車と特徴が一致する不審な車を見たとする目撃証言などが有力な証拠とされました。

関係者によりますと、弁護団が新たな証拠とする証言は、ほぼ同じ時刻に現場からおよそ15キロ離れた場所で、元死刑囚とは違う男が小学生くらいの女の子2人と一緒にいるのを目撃したという内容だということです。

弁護団は殺害された2人が別の男と一緒にいた可能性を示すもので、確定判決に矛盾が生じると主張する方針で、再審の申し立てを行ったあと、新証拠の詳しい内容などを明らかにするとしています。