耳が聞こえない人と通話「電話リレーサービス」始まる

耳が聞こえない人と聞こえる人が手話の同時通訳などを介して通話できる、国の「電話リレーサービス」が1日から始まりました。

「電話リレーサービス」は、耳が聞こえない人と聞こえる人が、電話できるように手話の同時通訳や、文字のチャットを介して通話するもので、1日から公共のサービスとして始まりました。

1日はサービスの開始を前に式典が開かれ、菅総理大臣がビデオメッセージで「障害の有無にかかわらず、誰もが電話を24時間、自由に活用することが可能となる。新たな公共インフラを担う、日本財団電話リレーサービスには、国民の命を守る、この重要なサービスをしっかりと提供してほしい」とあいさつしました。

続いて、武田総務大臣がこのサービスを利用して初めての通話を体験しました。

利用者が「今までは急いで電話をしたい場合、誰かに頼む必要があったがこのサービスで、好きな時に電話ができ、コミュニケーションの機会が広がる」と話したのに対し、武田大臣は「サービスを最大限活用して、社会や世界を広げてほしい」と答えていました。

初めての通話をした川俣郁美さんは「手話と文字を選べて使いやすいと感じた。新型コロナウイルスで体調への不安もある中、24時間、自分で電話できるので安心感につながる」と話していました。

「電話リレーサービス」とは

「電話リレーサービス」は、手話通訳を介してテレビ電話でやり取りしたり、文字のチャットを使ったりして、耳が聞こえない人と聞こえる人を電話で双方向につなぐサービスです。

去年「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が成立したことを受けて、1日から国の指定を受けた「日本財団電話リレーサービス」が、公共サービスとして提供します。

警察や消防などへの緊急通報を含め、毎日24時間、365日、利用できます。

耳の聞こえない人がサービスを利用するには、スマホなどの専用アプリか郵送で事前に登録し「050」で始まる専用の電話番号を発行してもらうことが必要です。

料金は利用時間に応じて通話料を支払うプランか、ひと月170円余りの定額料金を支払う代わりに、通話料が割安になるプランから選ぶことができ、いずれのプランも緊急通報やフリーダイヤルは無料で利用できます。

一方、サービスの提供に必要な費用は交付金で支える仕組みです。

その財源は固定電話や携帯電話を持つすべての人たちが負担することになっていて、今年度は1つの電話番号につき年間7円が「電話リレーサービス料」として、料金に上乗せされます。