東京五輪 新競技 スケートボード 10人が代表内定 どんな選手?

東京オリンピックの新競技、スケートボードの日本代表の内定選手が発表され、6月に行われたストリートの世界選手権で優勝した堀米雄斗選手や西村碧莉選手など合わせて10人が選ばれました。

競技団体の「ワールドスケートジャパン」は、世界ランキングの結果などに基づき、街なかにあるような階段などを設けたコースで技を競う「ストリート」と、すり鉢状のコースで技を競う「パーク」で、男女合わせて10人の内定選手を発表しました。

このうち「ストリート」は、
男子では、
▽6月の世界選手権で優勝した世界ランキング2位の堀米雄斗選手
▽世界3位の白井空良選手
▽青木勇貴斗選手の3人。

女子では、
▽世界選手権で優勝した世界3位の西村碧莉選手
▽世界選手権準優勝の西矢椛選手
▽中山楓奈選手の3人が選ばれました。

また「パーク」は、
男子では、
▽日本選手で史上5人目の夏と冬のオリンピック出場となる平野歩夢選手が選ばれました。

女子では、
▽世界1位の岡本碧優選手
▽世界2位の四十住さくら選手
▽12歳の開心那選手の3人が選ばれました。

日本代表の西川隆監督は、オンラインで行われた記者会見で「やってみなければわからないが、表彰台の真ん中に立つ可能性のある選手がたくさんいるので、楽しみにしてほしい」と話し、スケートボードが初めて実施される東京オリンピックで金メダルを含む複数のメダル獲得に期待を寄せました。

男子ストリート 堀米雄斗

男子ストリートの堀米雄斗選手は東京都出身の22歳。

6歳のときに父親の影響でスケートボードを始めました。

中学生から「ストリート」の種目を本格的に始め、優れたバランス感覚や巧みなボードさばき、それに独創性の高い技を持ち味に頭角を現しました。

高校卒業後に本格的にアメリカに渡り、世界最高峰のツアー大会に参戦するなどして実力を高め、おととしのシーズンではオリンピックの選考対象となる国際大会で2連勝したほか、世界選手権でも準優勝し世界トップレベルの選手となりました。

先月の世界選手権では世界ランキング1位のライバル、アメリカのナイジャ・ヒューストン選手を抑えて初優勝を果たしました。

世界ランキングは2位で東京大会での金メダル獲得が期待されています。

堀米選手は「東京オリンピックで滑ることができるので、楽しみな気持ちだ。今は新しい技を練習していて、オリンピックで出せるように頑張りたい。自分のベストの滑りをして金メダルを取りたい」と話していました。

男子ストリート 白井空良

男子ストリートの白井空良選手は神奈川県出身の19歳。

段差をまたぐようにボードを180度回転させた後、前方の車軸部分で滑る「空良グラインド」というオリジナルの大技などを駆使し、おととし11月に国際大会で初優勝を果たし急成長を見せました。

去年2月には左ひざ前十字じん帯を断裂するけがをしましたが、手術やリハビリを経て復帰し、東京大会へ向けてみずからが設計に携わった神奈川県寒川町のスケートボード場で練習を重ねてきました。

先月、イタリアで行われた世界選手権では3位に入り、東京大会への出場を確実としていました。

世界ランキングは3位で東京大会のメダル獲得が期待されています。

白井選手は「出場できることになり、うれしい気持ちだ。見てくれている皆さんが、いちばんかっこよかったと思ってもらえるような滑りをして、金メダルが取れればいいなと思う」と話していました

男子ストリート 青木勇貴斗

男子ストリートの青木勇貴斗選手は静岡県出身の17歳。

5歳のときにスケートボードを始め、ボードを空中で回転させる「フリップ」を持ち味に急成長してきました。

おととし5月の日本選手権では当時、高校1年生で優勝を果たし、その年の9月に開かれた世界選手権でも6位に食い込みました。

ことし5月のアメリカでの国際大会と、先月のイタリアでの世界選手権はいずれも予選で敗退しましたが、世界ランキング18位で東京大会への出場を確実としていました。

青木選手は「自分が育った国で開かれるオリンピックに、好きなスケートボードで出場できてうれしい。楽しみながら、すべてを出しきりたい」と話していました。

女子ストリート 西村碧莉

女子ストリートの西村碧莉選手は東京都出身の19歳。

7歳のときに父親の影響でスケートボードを始め、小学生の頃から国内の大会で優勝するなど早くから頭角を現していました。

手すりを使ってボードの板の部分や車輪をつなぐ金属部分を滑らせる技を得意としていて、2017年には初開催の日本選手権で優勝を果たしたほか、世界最高峰の大会「Xゲーム」でストリートの種目では日本選手で初めて優勝しました。

その後も国際大会で結果を残し、おととし1月の世界選手権で優勝を果たしたあと、この年の夏から本場アメリカに拠点を移しました。

東京大会を見据えて臨んだことし5月のアメリカでの国際大会は日本選手団のスタッフが新型コロナに感染した影響で棄権する事態となりましたが、続く先月の世界選手権で2回目の優勝を果たしました。

世界ランキング3位とこの種目で、世界トップクラスの実力で東京大会のメダル獲得が期待されています。

西村選手は「初のオリンピックで、生まれ育った場所で滑ることができるのはいい機会だし率直にうれしい。いちばんの目標は全力で楽しむことで、それに結果がついてくればいいと思う」と話していました。

女子ストリート 西矢椛

女子ストリートの西矢椛選手は大阪府出身の13歳。

中学2年生です。

安定した滑りと技の高い成功率が持ち味で、おととし小学6年生の時に出場した世界最高峰の大会「Xゲーム」のアメリカ大会でいきなり準優勝を果たし注目を集めました。

ことし5月のアメリカでの国際大会は日本選手団のスタッフが新型コロナに感染した影響で、準決勝を棄権しましたが、先月の世界選手権では後ろ向きのまま板の部分で滑り降りる「バックサイドリップスライド」などを決めて準優勝を果たし、東京大会への出場を確実としていました。

西矢選手は「代表になれてうれしい。手すりでいろんな技を決めるので、それを見てほしい。笑顔で楽しく滑りきりたい」と話していました。

女子ストリート 中山楓奈

女子ストリートの中山楓奈選手は富山県出身の16歳。

高校1年生です。

9歳で本格的に競技を始め、車輪をつなぐ金属部分を段差などに滑らせる「グラインド」と呼ばれる技を得意としています。

おととしの日本選手権で13歳にして初優勝を果たし、その後の国際大会でも上位に進出するなど急成長を見せました。

ことし5月のアメリカでの国際大会は日本選手団のスタッフが新型コロナに感染した影響で準決勝を棄権しましたが、先月の世界選手権では6位に食い込み、東京大会への出場を確実としていました。

中山選手は「とてもうれしい。今は技の成功率を上げるためにたくさん練習している。自分の技を全部成功できるように頑張りたい」と話していました。

男子パーク 平野歩夢

男子パークの平野歩夢選手は新潟県出身の22歳。

冬のオリンピックではスノーボードの男子ハーフパイプでソチ大会・ピョンチャン大会と2大会連続となる銀メダルを獲得していて、日本史上5人目の夏と冬のオリンピック出場となります。

幼いころからスノーボードだけでなくスケートボードにも取り組み、3年前に東京大会への出場に挑戦する意欲を示してからパークの練習に本格的に打ち込んできました。

高く滞空時間の長い「エア」が持ち味で、おととし3月の日本オープンでいきなり3位に入ると5月の日本選手権で優勝を果たしました。

その後は国際大会に出場して経験を積み、ことし5月の最後の選考大会となる国際大会では予選で敗退したものの、世界ランキング25位と日本選手のトップをキープし、東京大会への出場を確実としていました。

平野選手は「無事代表入りできてうれしく思う。まだまだスケートボードは練習量が少なく未熟なので、自分自身にとってすべてが挑戦になる。今できる技術の中で上を目指せればと思うので、やってきたことを信じて、本番で出しきりたい」と話していました。

女子パーク 岡本碧優

女子パークの岡本碧優選手は愛知県出身の15歳。

中学3年生です。

兄の影響で8歳からスケートボードを始め、スピードをつけてコースの縁からジャンプする「エア」の高さは、世界でもトップレベルとされています。

岡本選手は「世界で活躍できる選手になりたい」と、男子パークのアジア大会で優勝した経験がある笹岡建介選手やその家族と岐阜市で一緒に暮らしながら練習を重ね、技に磨きをかけてきました。

おととし9月の世界選手権では岡本選手の代名詞と言えるジャンプしながら体を1回転半させる大技「540」を成功させるなどして初優勝を果たし、世界女王の座につきました。

ことし5月にアメリカで行われた国際大会では3位でしたが、世界ランキングは1位をキープしていて東京大会の金メダル候補の1人です。

岡本選手は「強みは『エア』と呼ばれるジャンプの高さなので、それをみんなに見てほしい。できることを出しきれるように頑張りたい」と話していました。

女子パーク 四十住さくら

女子パークの四十住さくら選手は和歌山県出身の19歳。

兄の影響で小学6年生のときにスケートボードを始めました。

コースの「ふち」を使った多彩な技が持ち味で、スピード感のあるダイナミックな滑りも特長です。

2018年には日本選手権やジャカルタアジア大会で優勝し、11月に中国で行われたパークの初めての世界選手権も制しました。

その後も国際大会で実績を残し、ことし5月のアメリカでの国際大会ではジャンプしながら1回転半する大技「540」を自身で大会で初めて成功させ、世界ランキング1位の岡本碧優選手などを抑えて優勝を果たしました。

世界ランキングは2位で、東京大会の金メダル候補の1人です。

四十住選手は「大好きなスケートボードで日本代表に入ることができ、すごくうれしい。今まで練習してきたことを出しきって、金メダルを取れるように頑張る。さくらを満開にできるよう頑張りたい」と話していました。

女子パーク 開心那

女子パークの開心那選手は北海道出身の12歳。

中学1年生です。

両親と一緒に練習場を訪れたことをきっかけに5歳からスケートボードを始めました。

ボードを操る高い技術を生かし、コースの「ふち」を板の部分や車輪をつなぐ金属部分で滑らせる技を得意としていて、おととしの日本選手権では当時小学5年生で優勝を果たしました。

東京大会出場を目指して臨んだことし5月の最後の選考大会となるアメリカでの国際大会では5位に入り、世界ランキングで日本選手の3番目となる6位に浮上してオリンピック出場を確実としていました。

東京大会には12歳での出場となり、JOC=日本オリンピック委員会によりますと、記録が残る範囲で1968年のメキシコシティー大会に13歳で出場した競泳の竹本ゆかり選手を抜き夏のオリンピックでは日本選手で最年少出場となります。

開選手は「自分の国で開催されるオリンピックで代表に内定できて、すごいうれしい。今は持っている技を完璧にすることと、新しい技を増やす練習をしている。大会では全力を出して滑りたい」と話していました。