富士山 2年ぶりに山梨県側で山開き 感染防止対策を徹底

富士山は1日、2年ぶりに山梨県側で山開きを迎えました。新型コロナウイルスの感染が続く中、県や、例年多くの人が集まる山小屋などが連携し、感染防止対策を徹底しながら登山者を受け入れていくことになります。

富士山は去年、新型コロナウイルスの影響で記録が残る昭和63年以降、初めて夏山シーズンすべてで登山道などが通行止めとなり、山開きが行われませんでした。

2年ぶりの山開きとなることしは県などの関係機関や登山道にある山小屋などが連携して1日から9月10日までの夏山シーズン中、感染防止対策を徹底しながら、登山者を受け入れていくことになります。

具体的には、登山をする人などは、ふもとと5合目を結ぶ県の有料道路、「富士スバルライン」のふもとの駐車場に立ち寄り、事前に記入した体調チェックシートを提示するか検温を行います。

また、5合目と6合目でも体調のチェックなどが行われます。

さらに山小屋の宿泊は原則、事前の予約が必要で、宿泊者を定員の半分ほどに制限して間隔を確保するほか、仕切りの設置や換気の徹底などの感染防止対策を進めています。

富士山は、世界遺産に登録されて以降もユネスコの諮問機関から、多すぎる登山者をどう管理するかなどの課題が指摘されていましたが、新型コロナウイルスの感染が続く中、登山者をどのように適切に管理し、感染を抑えられるか、これまで以上に難しい対応を迫られることになります。

「富士スバルライン」ことしは営業時間短縮

山梨県側のふもとと5合目を結ぶ県の有料道路、「富士スバルライン」は、予定どおり午前3時にゲートが開かれ、車が5合目に向かっていました。

1日は活発になった梅雨前線の影響で大荒れの天気となりましたが「富士スバルライン」のふもとのゲート前では、午前3時前から待機する車も見られました。
静岡県から訪れたという40代の女性は「開山日に例年来ていたのできょうも登山に来ました。こんな天気なので登れるか心配ですが頑張ります」と話していました。

そして、午前3時になると、担当者の合図でゲートが一般開放され、待っていた車が料金所を通過していきました。

富士スバルラインは例年、夏山シーズンでは24時間営業していますが、ことしは新型コロナウイルス対策として営業時間を短縮し、午前3時から▽上りは午後6時、▽下りは午後7時45分までとなります。

駐車場では体調確認

富士スバルラインの料金所から近い場所にある駐車場では、新型コロナウイルスの感染防止対策のため、登山者などへの体調確認が行われていました。

新型コロナウイルスの感染防止対策のため、ことしは登山をする人たちなどは、富士スバルラインのふもとのゲート近くにある「富士スバルライン一合目下駐車場」に立ち寄ったうえで、体調の確認などが必要になります。

午前3時にゲートが開くと、ゲートを通過した乗用車などが駐車場に入り、体調確認のためのスペースに移動していました。

そして担当者が、事前に記入してもらう体調確認のためのチェックシートを持っているか確認して、持っていないと答えた人には、検温を行って、体調に問題がないことを確認していました。

1日は、駐車場に2つのスペースを設けて体調確認を行っていますが、県では、混雑を避けるため登山者が増えると見込まれる週末には、スペースを3つに増やすなどの対応をとることにしています。

5合目 体調検査の簡易テント

5合目にある「山梨県富士山5合目総合管理センター」の前では県の職員などが体調を検査するための簡易のテントを設置しました。

そして、雨の中、訪れた登山者に対し、体調の確認をしたり検温したりしたあと、富士山保全協力金を求めていました。