“働く世代もワクチン接種を”夜間の集団接種開始 東京 墨田区

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって、東京 墨田区は働く世代の接種を進めようと、仕事が終わる夜間の時間帯に接種可能な会場を新たに設け、夜間の集団接種を始めました。

東京 墨田区では高齢者の7割以上が1回目のワクチンの接種を終えていて、64歳以下の区民への接種も始まっています。

こうした中、区は働く世代の接種を加速させるため、平日の午後6時から8時までの時間帯に接種できる会場を新たに駅から近い区内の3カ所に設けました。

このうち、東京メトロ・押上駅の近くにある「東京スカイツリーイーストタワー」の会場には、働く世代の人たちが続々と訪れ、医師の問診を受けたあと、次々に接種を受けていました。

この会場では、子育てをする人たちにも利用してもらおうと、会場内にキッズスペースも完備し、7月13日から保育士が常駐して使用できるようになるということです。

墨田区保健所の岩瀬均次長は「働く世代の区民の方々から『仕事帰りや休日に接種できるようにしてほしい』という声があった中、こうした夜の時間帯にアクセスしやすい誰もが知る会場で接種を始めることが必要だと感じていた。今後もさらにワクチン接種を進めていきたい」と話していました。

この夜間の接種は「東武ホテルレバント東京」と「第一ホテル両国」でも行われ、この3つの会場では土曜日と日曜日、それに祝日は午後1時から3時に接種を行うということです。

接種した人「とても助かる」

接種を終えた会社員の50代の男性は「仕事を少し早めに終わらせて接種を受けに来ました。職場では職域接種が行われていないので、この会場で打つことができてとてもよかったです」と話していました。

また、小学校に勤める50代の女性は「学校では日々、子どもや職員など大勢の人の接するので接種ができて非常に安心しました。職場からも近く便利な場所でとても助かりました」と話していました。