児童生徒のコロナ感染者数 1年間で2万6000人余 初の重症者も

新型コロナウイルスの児童や生徒の感染者数は、文部科学省の最新のまとめで、5月までの1年間で2万6000人余りとなり、週ごとの感染者数は5月中旬以降やや減少しているものの、児童生徒では初めて重症者が報告されました。

文部科学省によりますと、学校が本格的に再開した去年6月からことし5月末までの1年間の児童生徒の感染者数の内訳は、小学生が9377人、中学生が6327人、高校生が9969人、特別支援学校が417人となっています。

このほかにも幼稚園で幼児878人の感染が確認されています。

最新の週ごとの感染者数では、5月17日の週まで6週連続で1000人を超えていますが、下旬以降は減少傾向にあります。

一方で、これまで児童生徒の重症者は報告されていませんでしたが、今回のまとめで初めて10代で1人重症者が報告されました。

時期や学年、現在の体調などの詳細については公表されていません。

この1年の感染経路は、「家庭内感染」が小学生の78%、中学生の63%と最も多くなっているほか、「学校内感染」は小学生の4%、中学生の8%、高校生の24%、高校生では「感染経路不明」が3分の1を占めています。

全体の傾向としては大きく変化していないということです。

文部科学省は、うがい手洗いなどの感染症対策の徹底を引き続き呼びかけています。