沖縄県 コロナの重点医療機関でクラスター 50人感染 16人死亡

沖縄県は、新型コロナウイルスの重点医療機関の県立病院で感染者の集団=クラスターが発生し、感染した50人のうち、16人が死亡したと明らかにしました。

これは、30日開かれた沖縄県議会の一般質問で、県保健医療部の大城玲子部長が明らかにしました。

この中で大城部長は、6月3日に感染者5人のクラスターが発生したと公表していたうるま市内の医療機関について、新型コロナウイルスの重点医療機関の県立中部病院だと明らかにしました。

そのうえで、感染したのは入院患者36人と職員14人の合わせて50人に上っていて、このうち入院患者16人が死亡したと説明しました。

県は、最初に公表した感染者5人以外の感染者や死者の情報を、この病院のクラスターに関係するとはしないまま個別に人数などを公表していて、死者のうち10人については死亡したこと自体を明らかにしていませんでした。

大城部長は、こうした事実関係を公表していなかったことについて「先月25日にクラスターが発生してから、発生状況や検査などの調査が進められてきており、決して隠ぺいしていた訳ではない。死亡者については、遺族の意向を確認したうえで、公表する手続きとなっており、現在、確認を進めている」と述べました。