五輪のコロナ対策 野党合同で水際対策などの検証チーム設置へ

東京オリンピックのため来日したウガンダの選手が、空港での新型コロナウイルスの検査で陰性とされたものの、その後、感染が確認されたことを受けて、立憲民主党など野党側は、政府などによる水際対策や感染対策の現状を検証するため、合同の作業チームを設置することを決めました。

東京オリンピックなどに向けた水際対策をめぐっては、今月来日したウガンダの選手団の1人が空港での新型コロナウイルスの検査で陰性とされたものの、その後、滞在先の大阪で濃厚接触者に認定され、感染が確認されました。

これを受けて立憲民主党、共産党、国民民主党の国会対策委員長らは、国会内で会談し、政府などによる水際対策や感染対策の現状を検証するため、野党で合同の作業チームを設置することを決めました。

具体的には、空港の検疫や選手団の受け入れ先の自治体を視察するなどして問題点を洗い出し、政府に速やかな改善を求めたいとしています。

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「現場でちゃんとした対策がとられていないのではないかという不信感を持っている。今の実態を国民に見えるようにしていく」と述べました。

共産 穀田国会対策委員長「国民の疑念にこたえていきたい」

共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で「政府は、まともに感染者への対策を考えているのかと思わざるをえない。野党でチームをつくり、空港での水際対策に加え、選手村などの感染対策の内容を点検し、国民の疑念にしっかりこたえていきたい」と述べました。