アメリカ 接種率向上へ ハンバーガーチェーンでワクチン接種

経済活動が全面的に再開したアメリカ西部・カリフォルニア州では、若者の接種率の向上が課題となるなか、大手ハンバーガーチェーンの店舗が接種会場となり、接種した人にハンバーガーなどのセットメニューを無料で提供する取り組みが始まりました。

カリフォルニア州では、6月15日に経済活動が全面的に再開しましたが、保健当局によりますと、少なくとも1回新型コロナウイルスのワクチンを接種した12歳から17歳までの接種率は5.5%と、さらなる感染予防を進めるにあたり、若者の接種率の向上が課題になっています。

こうした中、州の保健当局は、大手ハンバーガーチェーン、マクドナルドと連携し、70以上の店舗で希望する人には予約なしで接種できる取り組みを始めました。さらに、接種した人にはハンバーガーなどと飲み物のセットメニューが無料で提供されます。

このうち、ロサンゼルス郊外の店舗では駐車場に設けられた会場で看護師などが接種にあたり、店員は訪れた客に「ワクチンの接種は済みましたか」と声をかけて、接種を呼びかけていました。

接種した男性は、「妻が教えてくれたので来ました。簡単でよいですね」と話していました。

店舗で運営にあたるコーリー・サーバーさんは「食事が無料になるという特典でワクチンを接種する若者が増えることに期待します」と話していました。

アメリカでは、高額な賞金があたるくじやスポーツ観戦のチケットなどさまざまな特典を設けて、接種率を上げる模索が続いています。