国内自動車生産 5月は多くが前年比増加も半導体不足の影響続く

国内の主な自動車メーカーの先月(5月)の生産は、多くが新型コロナウイルスの影響で低い水準だった去年の同じ月は上回りましたが、メーカーによっては半導体不足で一部の地域の生産が去年の水準をさらに下回り、影響の大きさがうかがえます。

国内の自動車メーカー8社は29日、5月の国内外の生産台数を発表し、多くのメーカーは新型コロナウイルスの影響で世界的に稼働停止が相次いだ去年の同じ月と比べて大幅に増加しました。

ただ、ホンダは国内の生産が49%減少、中国の生産も13%減少しました。
日産自動車も中国の生産が30%減少し、いずれも半導体不足で部品の調達が滞り、減産や工場の稼働を一時停止した影響が出たことが主な要因だとしています。

1年前の低い水準をさらに下回った形で、半導体不足の影響の大きさがうかがえます。

6月も、トヨタ自動車が東北の2つの工場で生産ラインの稼働を最大8日間停止したほか、マツダも7月、山口県にある工場で10日間操業を休止する予定で、影響の長期化も懸念されます。